ヤングタレンツ

zushonos2007-12-12

無駄に忙しくしている昨今にあって、2週間ぶりに壁のぼりに行ってきた。
いつもの兄ちゃんたちはいなかったが、推定U22の兄ちゃんと、推定U27の兄ちゃんの二人組みが、私が秋に苦戦していた課題に苦しんでいたので、正解のひとつを披露したところ、お礼だといってペットボトル入り飲料を頂戴してしまった。その後も、一応私が完遂できる課題に立ち向かっている兄ちゃんたちに、自分ができる範囲で助言のようなものをしていたら、U22の兄ちゃんは、1時間半ほどの間に、ほとんど私に追いついてしまった。私が安定的に達成できずに困っていた4級の課題(今日はなぜか百発百中ではあったが)も、10回目くらいの挑戦で達成してしまったのである。聞くと、壁のぼりはまだ3回目だというではないか。
また教えてくださいといった意味のことばをかけられたが、もう教えることはありません。
おっさんになってからそこそこ運動好きになってきた私が、かつては運動嫌いだった原因を考えてみると、そもそも運動能力が低めに設定してあり、また幼少時の脆弱性による持久力の無さ、さらにはほかのことはそれなりにこなせてしまったことに由来する精神的な逃げ道と、無用な自尊心が、運動に精進するという発想を妨げていたのだろう。「どうせ自分にはできねえよ、でも自分にはこれがあるぜ」てなもんである。
かつて精進していればいまもう少し動けたのではないかという後悔と、一切精進していなかったがために、生物としての能力は下降線を描いているに違いないこの日々にあっても、伸びしろが残っている喜びとを同時におぼえる。
若い才能は俺様にはないが、年取った分追憶ができるんだぜ。どうだ、羨ましいじゃろ。