ろぺかみ

zushonos2007-11-19


気の利かない自動販売機にまた素敵な商品が加わった。
どうやら全て天地逆に陳列されていることからも、そこに込められた期待のほどが伺える。
目に付いたきっかけは、たぶんその他の商品がいつもと変わりばえしなかったからというだけの理由だが、見慣れないこの商品に注目すると、安上がり然としたパッケイジにいろいろ書いてあるのが見て取れた。
「理由あって…人気です!」「自然味良品」に始まり、「良品」に重なる形で値札っぽい意匠に乗せた「お値打」の文字。
「お値打ち」は中部圏で有効な表現(関東や山口県ではおそらく「お買い得」のほうが有効)と思っていたが、佐賀県のメイカー(竹下製菓株式会社ブラックモンブラン(同郷の、あるいは九州のみんななら知っているよね!!!!)のメイカーです)が使うということは佐賀でも有効なのだろうか。
さらには「マロンマシュマロ 6個」。他の商品にありがちな(それも裏面に書かれるような気がする)「6個入り」ではない。
左肩では「いつものおいしさ」「いつもの笑顔」と、いうなれば定番っぷりを強調するかのような表現の直後に「数量限定」と続く。

右下では「収穫の秋/味覚祭」。こいつはプレミアム感たっぷりだぜ。

裏面も素敵だ。左肩の囲みの中は、なぜか3行目まで等幅フォントを使い、4行目だけ急に文字詰めされている。右肩の囲みの中では麗句(notひとりでできたー)が踊る。「原材料にこだわり」(余談だが最近ようやく沈静化してきたような気がする「こだわり」という言い回しがわたくしといたしましては大嫌いで、それは高校の国語の授業で「本来『こだわる』は悪い意味に使われていた」と聞かされてそれを鵜呑みにしているからでありますという話はきっと前にも書いたが誰も覚えていないだろうしこの括弧内もきっと読み飛ばされるのだろう)「省資源にも配慮」「価値ある」「信頼の」「ブランド」だぜ。こいつは買いだ。もっとも自動販売機で表面のみ見える状態で陳列されていたので、このテクスツを読む前に購入を決意しましたけれどもね。

そんなに価値ある信頼のブランドならばきっとほかにもたくさんの商品があるだろうと思って検索したところ、なんだか他の社名がたくさん出てくる。
各URLを見てみると「理由あって…人気です!」「自然味良品」「お値打」のロゴは各社共通っぽいので、OEM生産なんじゃろか。
しかしここには「スーパーなどでおなじみの「自然味良品」は外林の代表的なオリジナルブランドです。」とある。他方、ここには、NSという菓子卸のグループについて書かれていて、この中に先の「外林」も含まれているのだが、竹下製菓の文字は見当たらない。たぶんこっちがNSグループのオフィシャルサイト内のコンテンツだが、ここにも竹下製菓の文字は見当たらない。
まあ、どうでもいいや。