黎明

午前5時前に起きてしまったので、散歩がてらに近所のコンビニエンスストアに行ってきた。
行きがけは、ちょうど東の空が明るんできたところだった。

頭上の木の枝から聞こえるツクツクホウシの声と、足元の草むらから聞こえるころころ鳴く虫の声が入り混じる中、田んぼの上をたくさんのコウモリが飛び交う。夜通し飛んでいたのか、一旦休憩してまた明け方に飛び始めたのかわからんが、その姿は夕暮れ時よりもはっきり見える。残念ながら携帯電話のカメラではまともに写らなかったが、一見して、田んぼの上空に飛んでいた数は20匹は下らなかった。黎明期はコウモリ観察にちょうど良いのかもしれん。桜並木の枝の隙間から覗く、遠方の電柱に止まったカラスの影がかっこいい。
コンビニエンスストアの駐車場では、早朝から高らかに笑いあうタンクトップ着用の若造2名が道路に向かって何かを投げたりしていて不気味だったが、関わり合いにならないことにしてデトロイトメタルシティを立ち読み。飲み物を買って店を出ると、電池が切れたのか、若造は縁石に座り込んで静かになっていた。
帰りがけは、西の空まですっかり明るくなり、コウモリの姿は消えていた。すずめが、何者かが道端に撒いた穀物らしきものをつついていたが、ちょうど私が横を通りがかったときに、電線から舞い降りてきたドバトの集団がすずめを追い払って、自らがそれをついばみ始めた。鳥は好きだがドバトは例外だ。