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zushonos2007-09-04

姉が就職を機会に故郷の比較的近所で、私が進学を機会に東京近辺で、それぞれ同時に一人暮らしを始めて以来の10年余、特に私が就職して長期の帰省をしなくなってからは、姉と会う回数は、私が年末に帰省するときと、姉が東京方面に出張ついでに遊びに来るときくらいで、年に2,3度程度になっていた。
ところが、今年になってからは、私が春に一度帰省、姉は出張だか遊びだか知らないがすでに2度東京に来ていて、その都度共に飯を食うなどしている。先日も飯を食ったばかりだったが、今日、10月に東京出張が決まったので、またついでに遊びに行くので覚悟しろといった旨の連絡が来た。
何度か携帯電話のメイルによるやりとりを交わしたのだが、その際、わたくしといたしましては近年稀に見るすばらしい出来の駄洒落を思いついてしまったので思わずここに記してしまうことにした。
メイルのやりとりは概ね以下のような内容であった。
まず姉から:「某月某日にそちらに『来襲』する見込みである。昨今頻繁なのでありがたみがない少ないことである」
『』は問題となる箇所のため私が付加した。
姉は比較的単語やことばの用法を気にかけるほうだと思う。私はそんな姉の影響をたぶん多分に受けて、ことばの用法に違和感を感じるとすぐにひっかかって、自分なりにその違和感の理由と対策を考案したくなるようになってしまった。それだけで楽しめるというかそれしか楽しみがないといった趣もある昨今であるから、この『来襲』はひっかかった。
そもそも、以前の姉はこのような大げさなことばを使わなかったような気がするのだが、これはきっと姉夫婦が夢中なゲームの影響が強いのだと思う。ともかく、姉は自分でも違和感を感じたらしく、すぐに追伸をよこした。
姉:「『来襲』は向かう側が発することばではないな」
ここで私は思いついてしまい、できれば某月某日の一週間前まで待って返信したかったが堪えきれず、以下の内容で返信した。
私:「いわゆる『またらいしゅう』ですね」
素晴らしい。相手のサーヴィスを見事にレスィーヴ、というよりもダイレクトに打ち返したと思う。リターンエースだ。
が、これに対して姉は以下の返信をよこした。
姉:「上手上手」
これは句読点がないところまで原文ママ。私の喜びは伝わらなかったと思われる、冷たい文面と感じた。リターンエースと思ったが、ネットにひっかけてしまったというよりもアウトだったようだ。