イクストリーム

金曜日の夜から、久しぶりの単独行で、天橋立を目指した。かの地にバイクで宿泊している人のところに所用を済ますためというのが最初の目的で、もう一つの目的は散髪である。当初は琵琶湖に浮かぶ沖島に散髪屋があればそこでと思っていたが、そもそも散髪屋の有無の調べがつかなかったし(役場に聞くなどすればわかるだろうがわかってしまってからだとつまらないと思ったりもする)、天橋立からの距離を考えるとおそらく京都府での散髪になるだろう。当方もバイクで出かけようかと一瞬思ったが、寒いし、若狭湾周辺は大雪だったそうなので、すぐに考えを改めて車で行くことにした。
木之本まで高速で行って、そこから国道を100km超、ざっと見積もって片道600km弱か。日曜日は木登りの予定があったので朝8時には出かけたかったので、往復1200kmを24時間程度で往復する予定だ。10年近く前は高速道路不使用でひたすら長距離を走ること自体を目的としていたが、近頃は時間と体力がなくて金は少しだけあって高速道路を使うことが多くなった。ともかく、1日の距離だけでいったら、おそらく北海道から山口まで帰ったときに次ぐ記録になりうる計画だ。
21時前に家を出て、横浜青葉から高速に乗り、3時間に1回くらい1時間ずつ寝る。高速を降りる前から雪中ドライブ。融雪用の散水の中を走るのは初めてだったのだが、想像していたより水圧が強く、バイクで走ったら大変だろうなと思った。夜明けに天橋立着。所用ついでに丹後半島を半周し、訪ねた相手と昼飯を食って別れた。やはりあの散水をバイクで受けるのは大変だと聞いた。
伊根で散髪しようと思ったが、集落で発見した唯一の散髪屋は残念ながら舟屋ではなく比較的新しい建物で、さらには予約客があって一時間待ちだという。散髪後は一応琵琶湖の沖島リサーチをしたかったので、その一時間を惜しんで引き返した。
途中何件か散髪屋があったが、いまひとつ心にひびくものがなく、結局天橋立最寄と思われる散髪屋に入った。たぶん父ちゃん(じいちゃん)と息子夫婦でやっている散髪屋で、わりと小奇麗。じいちゃんが散髪してくれて、洗髪は「人手と機械とどちらが良いか」といわれたので機械洗いを初体験。ときどきとてつもなくくすぐったいが途中でやめてくれとも言えず、笑いを堪えながら終了を待った。洗髪後は息子による肩たたき。しかし、眠くて意識があったのは全体の3分の1くらいか。散髪趣味の話もしたが、眠気に負けてしまうという言い訳をした。最近顕著だったのは去年の夏の六呂師高原のときで、やはり夜通しで走ったあとだったのだが、熟睡して、耳掻きサービスがあった事実(嫁に指摘された)にも気づかなかった。散髪は強行軍中にするのはもったいないと改めて思った。
散髪が終わったのは17時過ぎだったか。国道で敦賀まで行き、そこから高速。名古屋を過ぎたあたりから眠気が勢力を増し、帰宅するまでに5回くらい休憩して少しずつ眠った。家に着いたのは午前2時過ぎ。走行距離は1300kmを超えていた。

翌日は木登り。ツリーイングという手法で、ロープとハーネス以外の道具はほとんど使わないのだが、面白いように登れる。地上10m近いところに渡したシートのようなものに座ったりしてくつろぐ。
続くかも。