マイムマイムファルセット

週末に、毎年通っている木賊温泉の奥のキャンプ場へ、水面下の人たちと総勢5名で行ってきた。2,3日前の天気予報ではかろうじで曇りだったのが、直前の予報で快晴に変わった。5名のうち2名はテント泊はほぼ初めて、1名は木賊泊が初めてということで、天気の味方は心強い。もう10年近く、毎年1回以上通っているのだが、山間という場所や、梅雨の前後に利用することが多かったせいもあり、天気が良かったのは1,2回で、雨が降らないほうが違和感を感じるのである。
XTのチェーンは切れたままだし、水面下の人を拾っていくので、今回はSX4で出かける。前日、ジムニーからルーフキャリアを移植しようと思っていたのだが、移植元のジムニーが出払っていたので、今回はキャリアなし。しかし、結果的には、先日買った巨大テントやらその他いろいろを積み込んでも、3人ならそれほど窮屈ではなかった。
珍しく予定通りの6時半に自宅を出発。川崎市は曇天。R246はなんとか大丈夫だったが、環八はさっそく渋滞が始まっていた。井荻トンネルの出口はやはり笹目通り方面に2車線残しておかんとだめじゃろう。側道行ったほうがましなんじゃろうか。予定より15分遅れで、渋滞の井荻トンネルを抜けたところで待つ姐さんを拾う。
外環→東北道日光宇都宮道路で今市まで行く。外環はそうでもなかったが東北道が渋滞。バイクは右や左をすいすい走っていく。その有様はやはりうらやましい。途中通勤割引を獲得するために久喜で降りてすぐ乗る。おかしな割引制度だ。
今市から県道を北に向かい、有料最後の週末を迎えた霧降高原有料道路を避けて大笹牧場に向かう。ここでビラーゴの兄さんとシルビアの兄さんと合流。珍しく集合予定時刻の10分前に一番乗りした私どもであった。ビラーゴ兄さんは予定時刻ちょうど、渋滞の影響をたっぷり享受したシルビア兄さんは30分以上遅れて到着。まだ誰もシルビアを見たことがなかったので、何色のシルビアなのかという話題が開花。「黄色か紫」という結論が出たが、実際は緑だった。しかし、大径マフラーに、(エアコン効かないので暑いから)開放した窓に肘をかけ、前をはだけた半袖シャツにサングラスといういでたちは、水面下で見るシルビア兄さんとは異なる印象で、我々の期待を裏切らなかった。
大笹牧場から北へ向かい、県道をつないで湯西川温泉に行って昼飯。リアルちょんまげを見ようと思っていたら、店を閉めていてがっかり。玄関に貼り紙がしてあって「当分の間休みます。長い間ありがとうございました」と、いくばくかの矛盾を感じる文章が書いてあった。向かいの店でそばなどを食った。このときはまだ曇天。
湯西川の次は安が森林道。一応四駆モードにして下る。以前にも増してフラットになっていたような印象を受けた。今回は一度も下を擦ったりせず、順調に下った。ビラーゴはそこそこ楽しそうだった。シルビアもまんざらでもないように見えたが、あとで聞くと「下まわりが心配です、ダートはもう結構」ということだった。福島県側は快晴。
その後はまっすぐ木賊のキャンプ場に行き、受付を済ませてさっさとテントを張って伊南に買出しに行く。夜はキャンプ場のイベントでおでん大会があるというのでそれに参加し、主に朝飯用の食材を買い込む。賞味期限が12月中旬のあんドーナツを発見。怖がりながら買う。日が暮れて涼しいというより肌寒くなってきた。
東屋の下で焚き火を囲んでのおでん大会は盛大なものであった。内から外から温まり、すぐに暑くなってしまったので着込んだ上着を脱ぐ。たっぷり食ってテントに戻るとまた寒くなってきた。東屋周辺はランタンや電灯が灯って明るいが、テント周辺は満点の星空。天の川もはっきり見える。
全員でSX4に乗って温泉に向かう。嫁と姐さんは内湯の広瀬の湯、おっさん3名はやはり露天混浴の岩風呂だ。気温は10度そこそこになっており、岩風呂が実に快適で長湯してしまった。嫁の報告によると、広瀬の湯は塩素臭くなっていたそうだ。本当なら残念。
三脚を取りにキャンプ場に戻り、漆黒の闇が期待できる、桧枝岐に続く林道に行く。一切照明がない林道を峠まで行ってトンネル(これも照明なし)を抜けた先の広場に車を止めて星空観察と撮影。流れ星も散見。往復も含めて30分ほど林道にいたと思うが、他の車は一台も通らなかった。たぶん狸と栗鼠を目撃。SX4の外気温計は8度を示していた。
キャンプ場に戻る。テントの前室は3m四方、高さ2m近くもある巨大なもので、中での焚き火もやろうと思えばできたが、今回はサラダ油とアルミホイルとキッチンペーパーで作るキャンドルランタン作りに終始。飲み食いしながら静かに語らう。前室を締め切るとそれほど寒くはなかった。東屋とキャンプ場入り口近くの巨大焚き火は夜遅くまでにぎやかだったが、そこから離れた場所の我々のテントは静かなものであった。嫁はさっさと寝てしまい、残りの4人も12時過ぎに就寝。
ともかく晴天に恵まれ、キャンプ初日としては上々の内容であったと思う。