アイラヴ、ラヴ、「  」。

哀願

暑い日が続くと思ったらここ数日は曇天で多少救われた。それでも帰宅直後の締め切っていた部屋の暑さはすさまじく、秋が待ち遠しくなることもしばしば。
先日水面下の周辺で祭りが行われた。近所の公園で町内会の神輿を準備している現場の横を通りかかった際、自分がこれまでに見たことがある祭りの準備風景とどこか違うと感じ、眺めていて気づいた。おそらく、神輿本体や、櫓、テントなど、重量物を運ぶためであろう、フォークリフトが公園に横付けされているのである。この町内には、それほど大きくない印刷・製本所や倉庫が数多くあり、おそらくそれらのうちのどこかから、これといった感動もなく借り出されているのだろう。
フォークリフトによる通勤(途中の路上駐車車両をどかしまくりながら(たぶんどかすべき車両の方が重くて持ち上げられんのじゃろうが)走る)を夢見る私は、オークションサイトでフォークリフトを検索(参考:http://search.auctions.yahoo.co.jp/jp/search/auc?p=%A5%D5%A5%A9%A1%BC%A5%AF%A5%EA%A5%D5%A5%C8&auccat=0&alocale=0jp&acc=jp)し、この手の車両では当然なのであろうか、「走行時間」ではなく「操業時間」メーターであることを知って驚いたりしたことはあるがしかし、フォークリフト運転免許を持っていない。フォーク動かさず公道を走るだけなら問題なさそうじゃが。
水面下で隣席のJTは、前職時代にフォークリフト免許を取得しているそうなので、尊敬の対象である。水面下業務の延長で何度かフォークリフトが活躍する現場に出かけたことがあるが、そこでの絶妙なフォークさばきを見て「あれならできる」と言い切るJTのかっこよさはなかなかのものであり、水面下での有様とは大違いだ。免許を持っているのは確かでも、絶妙なフォークさばきができるかどうかはしかし疑わしい。
そんな水面下周辺は、気取ることのない、極めて親しみやすい、親しみやすさのあまり部外者には近づきがたい、商売やる気あるんかいなと邪推してしまう施設がとても多い。以前靴屋模型屋のことを書いたが、小売ではなく、おそらく卸売りの事務所と思われる、しかし同様にやる気あるんかいなと邪推してしまう施設もある。
そんな中の一つに、子供向けのハンディカラオケのようなおもちゃ(パッケージはとっくに日焼けしてしまっている)のみを道路に面したショウケースに陳列した小さな事務所があった。郵便受けは備え付けてあり、社名が書いてあったが、営業している様子は感じられなかった。
私は毎日違う路地を通るように心がけているので、しばらくその事務所がある路地を通っていなかったのだが、久しぶりに通りかかってみると、カラオケおもちゃが撤収されており、ショウケースは空になっていた。ついに廃業したのかと思ってじっくり見てみると、郵便受けには依然として社名が書いてある(覚えていないので以前と同じ社名なのかどうかはわからんが)。それはともかく、郵便受けにガムテープを貼って、チラシの受け取りを拒否する旨の手書き文が書かれていたのだが、これに心を打たれた。しかも何度か書き直したり書き加えたりしているようだ。これを読んでなおチラシを入れるやつがいたらひどい。

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