腹かっさばく

zushonos2006-08-22

昼から頭痛だ。最近はもっぱら休み中に頭痛が発生していたので、休み明けの頭痛はしばらくぶりで、懐かしくさえ感じたが、別段嬉しい話でもない。
今週から水面下の業務に本格復帰などと心にもないことを考えてみたりして知恵熱が出たのかもしれない。
水面下は相変わらず病原要素フォーミーが満載だ。ホーミーといえば当たり障り少な目のところで日産の自動車だが、以前バイクのオイル交換待ち時に読んだ『プロレススーパースター列伝』に於いて、ブッチャーとシンが分け前の相談をする場面で【50対50】だか【半々】だかの文字に【ヒフティー・ヒフティー】とルビが振ってあったのを見てカタカナの変遷に関心した。
水面下には、療養要素フォーミーもあるにはある。それは時にはつうか往々にして破壊的にもなるので結局元気になって地上に出ることは滅多にない。
今日から3日間社員食堂が休みなので、ジャックさんは昼食に助六寿司を買ってきた。寿司に合うのはお茶。自席で昼食をとるジャックさんの向かいに座っていたUGヨンさまによると、お茶をすするズズズズズという音が大変に立派な有様であったそうだ。ジャックさんは作法に従ってきちんと音を立てたのだろうが、あれだけの音を出すのが許されるのはジャックさんだけであろうとはヨンさまの談話。
以前も書いたが、ジャックさんは業界の重鎮であり、誰もが一歩も二歩も距離を置く、もとい一目も二目も置く人だ。その無尽蔵の知識と持論を語りだすと、もう誰にも止められない。
先日退役された名人も、業界の重鎮であったが、ご両人の業務の違いに起因するところもあろう、名人はおそらくコンピュータについては避ける傾向にあったのに対し(実はよく知らんから推測)、ジャックさんは積極的にコンピュータを使った業務をこなそうとされるのである(こちらは目の当たりにしているので確実。また、決して縦横無尽に使いこなされているわけではないので、ジャックさんよりも若干コンピュータに明るい若造が大なり小なりの問題解決に借り出される)。
ジャックさんはもうすぐ還暦を迎えられるような年齢なので、世間や業務でコンピュータが一般的に使われるようになったときにはすでに50歳前後であったと思われる。あまつさえ、我々の業務は特殊な出版物の編集であって、使用するコンピュータはWindowsMacintoshの2種類を使わなくてはならないのだ。おそらくコンピュータを避けて通っても、重鎮としての地位はそう簡単に揺るぎはしなかったのではないかと思われるが、新しい技術を自分のものにして、新しいものを作り出そうとする貪欲な姿勢は見習わなくてはならないのだろう。
一ヶ月ほど前、そんなジャックさんにのみ許される、素敵な発言があったそうだ。伝聞にすぎないのが惜しまれるが、生で聞いていたら平静ではいられなかっただろう。
我々が業務に使うコンピュータは、Windowsのものは各人一台ずつ割り当てられているが、Macintoshは一定台数を全員で共有することになっている。多数の出版物の進行が重なるとMacintoshは不足気味になるが、フル稼働すればそこそこ適切な量ではある。ただし、Windowsに比べると巨大なファイルを扱ったり、演算したり、また、より常時稼動に近いという原因もあろうか、時折故障して動かなくなる。今回は3台ばかり故障が相次いだ。そうなるとさすがにMacintoshが不足してしまう。共有コンピュータではあるが、ジャックさんほどの人物になると、実質的に占有してしまうことが多いのだが、故障したうちの一台はジャックさんの半占有コンピュータで、ジャックさんの使用中に故障が発生した。
ジャックさんは、普段はご自身の行動や操作に絶対の自信を持っていて、何か不具合があった場合は自己の外に原因を求められることが多い(こう書くとなんだか嫌な感じですが本人のさまざまな魅力もあって決して嫌な感じではなくほほえましく思われることが大半ですよ)が、今回は、共有コンピュータが減ることを申し訳なく思ってか、あるいは自身の業務の滞りを嫌い早期解決を目指したのか、ご自身に原因を求められたという。
曰く「マウスをダブルクリックした速度が速すぎたのかな」。
現在の地球上でこのような発言をして様になるのはジャックさんだけだと思う。
水面下のみならず、私にとって素敵だったりかわいらしかったりかっこよかったりする人は他にいても、萌える対象はジャックさんだけだ。

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