散髪-理容長嶺

zushonos2004-12-31

12月29日に故郷の山口県に向けて帰省を開始した。途中湯原温泉に泊まり、近所で散髪するつもりだったが、29日中に立ち寄った散髪屋では、住居を兼ねた店の奥から電話の声は聞こえるが、いくら呼んでも人が出てこないので断念した。翌朝、温泉街にある散髪屋に行ったが、先客がおり、また当日故郷の家でうどん打ちの予定があったので、待っている時間がなく、翌日に持ち越すことにした。

12月31日は、故郷でも10cm程度の積雪があったが、こんなこともあろうかとスタッドレスタイヤ装着済のジムニーにとっては望むところだ。年末なのでできるだけ近所で済ませたいが、山口県は全都道府県の仕上げに取ってあり、福岡、広島ではすでに散髪を終えていたので、次に近いのは島根だった。積雪でスタッドレスタイヤ規制の中、中国自動車道で県境を越えてすぐの六日市ICまで行った。

ICから県道16号線で少し行ったところで、理容長嶺という散髪屋を発見。ちかごろ屋号を出していない散髪屋に行くことが多く、その良さを満喫していたが、ここは屋号つきでも良い雰囲気があった。このあたりは積雪が推定20cmに達しており、ジムニーでよかった。

散髪してくれるのは70歳くらいのおばあちゃんだ。10時に先客が来るということで電話があったが、10時40分になっても来ないということで、私はすぐに散髪してもらえることになった。最近の定番「連れがいるので中で待たせてください」というやりとりをして、嫁は待合席で待つ。

店内は、特別古くも新しくもなく、散髪台は2台。しいて言うならこの台が若干小さいような気がした。2cmくらい残して切ってくださいと告げて、あとはお任せ。もみあげの長さだけは嫁の注文を聞いてもらう。散髪中のおばあちゃんとのやりとりは、どこから来たのかという話で始まった。普段は川崎に住んでいるが帰省中で、宇部市からというと、おばあちゃんは岩国から嫁いできたこと、親戚が東京方面に住んでいていることなどなどで会話が展開した。じいちゃんばあちゃんと話をすると、たいてい親類縁者の一人や二人が東京近辺にいて、話題がつながる。また、山口県話でもいろいろ展開した。散髪屋で山口ことばを話すのは10年ぶりくらいだ。顔そりのあとで何らかの液体を塗られて「はしりませんか」と尋ねられた。(滲みて)痒くありませんか、といった意味である。

11時30分くらいになって、10時に来る予定とされていたじいちゃんがやってきた。推定80歳。なんでも電話では11時といっていたのを、散髪屋のおばあちゃんが10時と聞き違えたらしい。どちらにしても30分遅刻だ。最初はじいちゃんを交えて雪の様子などの話をしていたが、後にじいちゃんは待合席で寝ていたらしい。

その後、おばあちゃんの息子から電話がかかってきたりしてやや長時間の中断などもはさみ、全てが終了したのは12時を過ぎていた。私の散髪経験上、道後温泉の散髪屋にならぶ長時間散髪だった。私が帰る直前に、じいちゃんの迎えが来たが、散髪はこれから始まるところだった。

お代は2700円。あまつさえお土産にエスカップをもらった。素敵な散髪屋だった。帰りに山賊六日市店で昼飯を食おうと行ってみたが、残念ながら年末は休業だった。山口まで戻ってShivaでカレーを食った。ランチは辛さを調節してもらえず、うまいことはうまかったがShivaに来た感が薄かった。

今年も家の手伝いをまったくしないまま年が暮れた。