社内のあいつ

終了

プスーとか、さすがすとか、すばらしー(これは昨日「古い」と言われた)とか、しねとかいうのは社内のあいさつだ。

農業志望の私だが、現在、農業とは無縁の某社の地下に勤務している。隣に川が流れているので、もっと言うと水面下だ。水面下にまつわる話はいろいろあるが、今回は地上(ではあるが増水時は水面下になっていそうな)社員食堂に関係ある話。

この社員食堂は、毎日、昼食の時間帯に営業している。事前に食券をまとめ買いしなくてはならないが、1食あたりで計算するととても安くてうまい良い食堂だと思う。社内に配布される手書きメニューも味わい深い。食事だけでなく、スタッフもなかなか興味深いと聞く。しかし、私は、できるだけ日光あるいは雨を浴びるため、そして漫画を立ち読みするため、残念ながらここしばらく営業時間内に食堂に行ったことがない。食券もしばらく買っていない。

食堂の手前の自動販売機コーナーはよく利用する。ここには飲み物の自動販売機が2台と、パンやカップめんの自動販売機が1台ある。現状では3台とも新札が使えず、新500円玉が使えるのは飲み物のうちの1台のみ。飲み物のもう1台はしばらく札を受け付けなかったが、最近やっと受け付けるようになった。

パンほかのやつは、1番から15番までの列があり、在庫が見えるタイプだ。こいつは札自体受け付けない。ときどき値札が間違っている(例:値札100円のあんドーナツだが機械は120円要求する。同サイズのキットカットが110円コーナーと160円コーナーにそれぞれ入っている)。突如ソーセージが在庫に並び、売り切れると数ヶ月単位で再入荷しない。イカの姿揚げも同様。「午後の楽しい時間に」というコピーの商品がよく在庫されているが楽しい午後なんざありませんよ(これは自販機のせいではありませんよ)。在庫切れの列のボタンを押しても料金を徴収されてしまう。いちおう上記のようなトラブル(上記は因縁も含みます)があった場合の連絡先や要望を伝える用紙もあるけれどもね。私はこの自動販売機の前で「訴求力に欠ける商品ラインアップ」「マーケティングができていない」「市場価格との乖離」とかなんとかいう会話をよく耳にするというより自ら切り出す。

つらつら書いたが今回の本題は食堂内の飲み物売り場だ。この飲み物売り場は、残念ながら食券が必要なので、私は営業時間中にここを利用することはない。が、日が暮れた後、自動販売機コーナーで買い物し、照明のおちた無人の食堂で飲み食いするとき、この売り場の前を通る。営業時間外のこの売り場には、あいつがいる。最近まで気にしなかったが「終了しました」なら申し訳なさそうにするべきではないのか。あいつはまったく逆で、得意げにしている。しかも顔がシャボン玉石鹸のあれに似ている(因縁を含みます)。と思ったら、そうでもなかったのでなお悔しい。http://www.shabon.com/

心安らかに過ごしたいものだ。


得意げなあいつ

おまけ:正体不明のあいつ