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DIOは、3日間で体感した五島の交通事情にあっては、たいへんにすぐれているのう。欲をいえば125ccが良かったが、ほかの車両に道を譲った回数も数えるほどだった。それに、たぶん125より軽いので、とても気軽であった。
3日ぶりに乗ったXT660Rは当初非常に重く感じたが、東京都心の交通事情にあってはすぐれているのう。
旅行先では、たいてい「ここに住んでみたい」と思うのだが、最近行った先々の島では、年のせいか、離島という条件のせいか、あまり軽はずみに住みたいと思わなくなってきた。五島では、市街地では買い物に困ることもなさそうだし、より大きな都市は長崎や福岡が(そこそこ)近い。人が多すぎないのは自分の嗜好に合っている。飯はうまい。しかし、年のせいで、仕事があるだろうかと現実的なことを考えてしまう。それからやはり自分の足や運転で移動できる範囲が比較的狭く限られていて、そこから出るには公共交通に頼るしかないということが、移動趣味にとっては都合が悪そうだ。
大して休みもないので、本州四国九州や北海道くらいの広さがあれば十分なのはそこで育ったからなのかもしれん。休みがあって大陸で暮らしていたとして、日本に旅行に来たとしたら、狭く感じるんじゃろか。660では非力に感じて、もっと大きな排気量とか、長大なコンボイに乗りたくなったりするんじゃろうか。