なくそ

zushonos2009-10-15

四輪車が渋滞の列を作っている片側2車線、自動車専用の陸橋部分(車線は黄色)で、二輪車が、その間をすり抜けて走っていたとしよう。
すり抜け行為それ自体は、車線変更を繰り返していると受け止められれば、取り締まり対象になるかどうかはなんともいえないと聞いたことがあるようなないようなあれであるが、この例では、黄色線をまたぐ時点で道路交通法違反である。ただ、大した速度は出ないし、自動車専用なので、妙な飛び出しの可能性は極めて低く、二輪車の立場からすると、空きスペースを活用し、まじめに運転して渋滞緩和を担っているようなものだ。
二輪車がセンターラインを踏みながら前進し、陸橋の後半に差し掛かったとき、右前方の四輪車が、妙に左側に寄って来たとしよう。二輪車はいち早くその気配を察し、減速する。四輪車はますます左に寄ってきて、このままだと、黄色線を踏みそうだ。左車線も渋滞で隙間はないんだぜ。
こいつは明らかにおかしいと思った二輪車は、クラクションを鳴らす。音で危険を伝えようとするわけだ。四輪車が少し右に寄った瞬間を見計らって、二輪車はまた黄色線を踏みながら前に出る。妙な動きをした四輪車の運転席を覗き見ると、携帯電話の操作に夢中になっている運転手がいた。
ラクションを鳴らし、アクセルをあおって、四輪車に抗議する二輪車。ついでに一瞬振り返ってにらむ。四輪車の運転手はようやく電話を手放し、二輪車を睨み返し、クラクションを鳴らした。
道交法違反については目糞鼻糞であるが、運転に集中している点に関しては、二輪車の方がましだと思いますが、まあこんな出来事が起こるはずがありませんね。