里中の控え

zushonos2008-04-13


伊豆大島に行ってきたぜ。先週半ばから、この週末が休めそうな気配がしてきたと同時にのどリンパ腫れが顕著になってきたので、散髪の目的地として岡山と伊豆大島を天秤にかけていろいろ調べた結果、伊豆大島に絞込み、久里浜から出るジェット船を利用して、帰りは熱海に行く船に乗るというのが、時間的にも予算的にも都合がよさそうだとわかった。
世間の学生どもの春休みが終了した今、船にも比較的空席があるようで、船も、現地での交通手段も予約せず、行き当たりばったりで行くことにした。
6時20分に起床。電車に乗って久里浜に向かう。京急久里浜駅から久里浜港まではバスで15分くらいかかるのがちょっとした罠だ。ついでに当日の乗船券はクレジットカードで購入できず、現金清算のみ。久里浜港のフェリーターミナルからは歩ける距離にコンビニエンスストアがあり、ATMもあったのでいつもの「現金なくて困ったな」にはならずに済んだ。
9時に久里浜を出る船で10時に岡田港着。雨は降るか降らないかという程度。フェリーから降りて屋根つきの通路を歩いた出口には、レンタカー屋のおっちゃんおばちゃんが待ち受けていて、たぶん予約済みの人への対応をするとともに、私のような無計画な輩にうまく貸し付けようと待ち受けていた。その中からニッポンレンタカーを選択。年末のごんじりパーティーでいつも利用しているので会員カードを持っていたのが決定打だったのだが、今回借りたデミオでは会員割引は適用されないということだったので残念。
デミオは不可なく走ってくれたが、タイヤの溝が極少だった。カーナビもなく、地図も極めて簡易なものが一枚備えてあるだけ。zumo持ってくればよかった。ともかくまずは大島一周道路を時計回りに回って散髪屋を探す。
大島一周道路沿いには、差木地に一軒、屋号なしのくるくる棒を発見。元町周辺で何軒か見つけた。一旦岡田港まで戻って歩いてみたが、岡田には散髪屋見当たらず。元町にあったやつよりも差木地のほうが素敵に見えたので、差木地まで引き返して散髪。このとき実感したのだが、島の北と南で天気が違う。さっき一度通ったときもそうだったのだが、南はほぼ晴れていて、北は曇時々雨なのだ。
散髪屋は散髪台一台のみ、ほかに客なしの理想的な状況。散髪屋のおっちゃんは60がらみと見えた。しかし、こちらが期待した「変な奴が来た」風味の反応がなく、なんだがごく円滑に散髪が始まってしまった。向こうから話しかけてきてもらってなんぼだと思っているので、特に主張しないでいたら、おっちゃんは私とのコミュニケイションは散髪の施術に関わることに限定し、てきぱきと散髪を進めながら、しかしテレビの「新婚さんいらっしゃい」に鋭く反応していた。
最後に「どこから来たのか」「川崎です。散髪目的で来ました」「あれとそれは見に行ったかい」「そっちは行きました、そっちはこれから行きます。ところで島の北と南で天気が違いますね」「そう、地層切断面のあたりで気流が変わるらしくて天気が違うことがよくある」程度の会話があった。少し残念。
この時点で14時半。レンタカーを返すまであと1時間半ある。事前に調べていた青木温泉を目指すが休業。リス村や動物園、裏砂漠、火山博物館などに未練を感じながら、大島温泉に入って終了。昼飯もスーパーで五目寿司と一応地物と書いてあるまぐろを買って食ったのみで、大島を満喫というわけにはいかなかったので、また来よう。
熱海に上陸した後は、駅まで歩いて、途中で共同浴場に入ろうと思っていたのだが、熱海は思ったより広大で、しかも向かっていた駅が来宮駅だった。東海道線でちんたら帰宅。南武線に乗り換えたとき、隣の席のおじいちゃんがペースメーカーを使っているということだったので、ハイクでも眺めながら帰ろうかと思ったが、携帯電話の電源を切った。