キリン

zushonos2007-10-04


昨日、引越しの後始末が残る地上で、やや若者と、自転車兄さんと私の3名で、エアキャップの有効活用について活発な議論を繰り広げた。
直径4cm程度の大きめのエアキャップが残されていたのだが、これをいかにしてつぶすかという話から、なぜか西岸良平の話になった。
エアキャップのつぶし方→ヤクルトの飲み方→カルピスを茶で溶くとヤクルト味になる(後味最悪)→後味悪いといえば、という流れだったかもしれない。
自転車兄さんが、西岸良平の「地球最後の日」という短編の話を持ち出し、その話からベインビールを連想した私の提言から、話題はゴールデンラッキーへと移っていった。

ゴールデンラッキー―完全版 (上)

ゴールデンラッキー―完全版 (上)

私は講談社版のゴールデンラッキーを古本・新刊で買い揃えて所有していた。やや若者はゴールデンラッキーをご存じないということだった。「死ぬときは安らかな表情になって色が黒くなる漫画」と説明したが、いささか不足であったので、ひととおり読んでもらうべく、帰宅後に本棚をあさった。
久しぶりに読みたくなったので、まずは最終話を堪能。壮大なストーリイがすばらしい。しかし狂っているとしか思えない。それでも最終コマは本当に感動的で、11年前、立ち読みしていて涙が滲んだのを思い出した。
あとはベインビールねたやフライドねたをつまんで読む。改めてベインビールは哀しいと思えた。悪のジェイコブも、いま読むと共感できる部分がある。一方、ピーやんはいまでも好きになれない。
セバスチャンの「それはよござんしたね王子」は不朽の名台詞だ。
「しりとりしようぜ」「絶対やらない」「いいじゃんよー」「よかないね」「ねえねえ私も入れて」「てめえなんか誰が入れるか」「帰れ帰れ」「れんこん」は至上のしりとりだ。
「何らかの達人」ということばはきっと何の落ち度もない組み合わせなのだが、言いようのない違和感があって大好きだ。
「諸悪の根源」といえばやっぱり俊彦だ。
ここはちょっと思い切った名前だと思う。どっちが先か知らんけど。