士郎の乳母

zushonos2007-08-19


車を買うまではよくバイク2台ででかけていたので、KTELのFMトランシーバー用ヘッドセットを購入して時々使っていたのだが、マイクやスピーカーがいちいち堅牢で、また、ケーブルでつないだトランシーバーをどこで保持するかという悩みがあり、結局ハンドルまわりに設置したポーチやタンクバッグに入れることが多かった。これまた有線でつなげるスイッチもハンドル回りに取り付けなければならず、それはつまりバイクから離れるときは一旦コネクターを外す必要がある。走り出してしまえば通話で意思の疎通ができるのは大変便利であったが、止まった後の取り回しが少々以上に面倒であって、1泊以上の長距離ツーリングでもないと使う気が起きなかった。
バイクのヘルメットに簡単に取り付けられるbluetooth携帯電話用のヘッドセットで、さらに本体2台で(携帯電話等を介さず)双方向通話できる→KTELのヘッドセットに置き換えられるはず、という商品「インターホン」を借りた。
[rakuten:mg-market:10000176:detail]
これを試してみるべく、嫁とバイク2台で奥多摩に出かけた。写真はそのとき立ち寄ったパン屋のシャッター。10時と11時の絵が特に好ましい。
インターホンは、通話に必要なものは全てヘルメットに取り付けられるので、止まった後のわずらわしさがない。防水仕様の本体は軽く、マイクとスピーカーも小さくまとまっているので、使わないときにヘルメットに付けっぱなしにしていてもたぶん気にならない。
双方向通話ができるのも強み。音質も通話可能距離(100m程度は離れても全く問題なし)も申し分ない。高速道路で100km/hくらいまで出したが、双方ジェットヘルメットでも、十分会話できた。以上の点においては、KTELヘッドセットに完全勝利という印象だ。
常時通話状態にしておくと、カタログスペック通り、7時間ほどで電池が切れた。これが少々物足りなく、また、充電は基本的に専用のACアダプターで直接本体に行うしかないので、途中で充電が困難なのが惜しい。あとはたぶん1対1でしか通話できないので、3人以上のツーリングのとき面倒だ。これは別体トランシーバーの電池が長持ちし、乾電池なので容易に取り替えられるKETELの勝ち。KTELは双方向通話はできないが多人数に対して発信可能。つうかこれはトランシーバーの性能ですね。
少々お高いが、KTELヘッドセットも、トランシーバーまで一式揃えるとかなり高くついた。当時こちらの選択肢があれば、こちらを選んだだろうなあ。

帰宅してから、借り物の

エースをねらえ! 全10巻・全巻セット (ホーム社漫画文庫)

エースをねらえ! 全10巻・全巻セット (ホーム社漫画文庫)

(実際には1980年代末に中央公論社から出ていた愛蔵版全4巻)を読んだ。
今回が初読で、時代背景に少々戸惑った(ひろみの父ちゃんが従軍経験ありとか、「おチバ」という呼び名とか)が、おこがましくも書いてしまえば実によくできた作品で、永く高く評価されている(と思う)のもうなずける宗方仁物語であった。
が、私が読んだ中公愛蔵版最終巻の最後に載っていた作者のあとがきは、もしこれを最初に読んでいたら、ちょっと腹が立って本編を読むに至らなかったかもしれないと感じた。なるほどこんな背景もあっての内容なんじゃろうなあ。いずれにしても、あとがきは最初に読むものではないという認識を新たにした。

本稿の題名は「士郎の乳母」→「おチヨ」→「中川得夫の夫人」→「おチヨ夫人」→「お蝶夫人」を意識してみました。