せんぷく、いっぱい、いかが、です

地下、すなわち水面下暮らしの期間が、延べ7年くらいになることに気づいた。弊社内に於いても水面下歴はおそらく最長だ。既報のとおり、水面下は嫌いだ。なんでも良いから脱出したいと唱えるばかりだったが、春に社内の組織変更で現体制になり、前向きな水面下脱出作戦に邁進しながら浮き沈みする日々である。
地上に出た暁には、将来性に満ち溢れた、さまざまな新しい試みをするのだという内容の書類を作り、話し、動くことの繰り返しは、確かな手ごたえを感じることが多くなってきた。地上に出る、日の当たる場所に出るということが、従来は「日本列島とハワイ諸島の距離が少しずつ近づいている」というくらいの感覚だったとすると、いまでは「熱帯雨林の減少」並みに現実味を帯びて感じられるようになってきた。それでもよくわからんのだが。
7年もの間、地下に潜伏した後、地上に出て活発に振舞う。蝉のようだ。

蝉は地上に出ると一週間程度でその命を終えると聞いたような気がする。
それでもいいから地上に出たい。