no萩原

数年前、水面下の近所に、当時をときめくキックボクサーの写真を背景に「俺も、ドラッグはやらない」とかなんとかいうテキスト入りのポスターが貼ってあった。「俺も」の「も」は、見るものを巻き込むために選ばれた助詞であろうか。「ドラッグは」の「は」についてはどういうことだろうか。ほかの何か(例:シンナー)はやるけれども、ドラッグだけはやらないという表現ともとれた。そのあたりがひっかかり、印象が強かったが、そうはいっても正確におぼえているわけではないので少し違う表現だったかもしれない。ともかく、言い回しがひっかかって、なんだかキックボクサーの印象は悪化した。
最近、そのポスターが貼ってあった場所の近所で、年度末という要素と関係があるのかどうか知らんが、アスファルトをめくっていろいろ工事が行われている。そこで使われている、アスファルトに切れ目を入れていく機械が、どういうわけか派手な色に塗装されているなあと思い、注目しながら歩いていたら、見る角度によって色が変わる。マジョーラカラーであった。