もびる優

先日83歳になった祖母から手書きの手紙が来た。2月に一回くらい届くのだが、いつものとおり、独自の表記がそこここに見られる、素敵な文面である。前回の手紙でなくなっていた、末尾の「左様奈良」が復活していたのがうれしい。
今回は、誕生日にお祝いの電話をかけたことに対して喜んでくれたという内容であったが、一箇所気になる表現があった。

「ケータイ」でも「ケイタイ」でも「携帯電話」でもなく「携帯」である。祖母が携帯電話を自分で取り扱うことはまず無いのだろうが、それを考えるとますますこの略記がかっこいいと思えた。