朝

勤務先に向かう満員電車で、立ったまま身をよじることもままならない。怪しまれず視線を移せる範囲において、着席中の輩の9割が俯いて眠っているのはなぜなんだ。
とはいえ満員すし詰めのため、本当は目の前の7人がけ座席しか観察できず、そこで起きているのが一人だけというサンプルであるからして、実際には8割強である。いずれにせよ、朝からぐったりしてどうする金田、どーすんだよ、という趣ではあるが、スタンディングの自分が運良くスィッティングに移行できたら、大勢に迎合する準備は万端だ。つまり眠い。働きたくない。金田、助けて。
てなことを書きながら往路をこなし、復路は電車の都合で最初から座って過ごす。そうだよ見上げるんだよふんぞり返って。