ねこ

zushonos2008-06-11

お題とは関係なしに、自分がどうやって駄洒落を組み立てるのか考えてみた。
元ねた比で、音と意味のずれ具合によって自己評価が決まるわけだが、ずれていれば良いというものではなく、といって近ければ良いというものでもない。ただ、どちらかといえばずれていたほうが自己評価は上がる傾向にある。元ねた比で全くかけはなれた意味を持つのも良いが、かけ離れていながら、3回くらいひねると元ねたに近づくくらいのほのかな関連性が伺えるものも良い。
それを目指すにあたって、まず、似た音のことばを探す。というよりも、駄洒落を作ろうと思うきっかけは、似た音のことばを思いついてしまうことだろう。中学生か高校生くらいまでは、並程度には書物を読んでいたと思うのだが、大学に入ってしばらくするとほとんど書物を読まなくなってしまった。一方で、インターネットを利用して、推敲もなにもない文章を書き散らしまた読む量は増えた。口語寄りの、また、インターネット発祥の特別な用法を伴うことばを読み書きする機会は格段に増えた。つうわけで語彙はそれほど少なくないと思う。
似た音のことばは、元ねたのことばの一部、あるいは元ねたをその一部としていることが多く、何をくっつければうまくおさまるかこねくり回し始めるところから、駄洒落作りが始まる。すでに煩雑だがもっと煩雑になりそうなので、元ねたの方が音が多いという前提でこの先を書いてみる。

先日ハイクに投稿したねたを例にとってみよう。
そのころ、映画ねたの駄洒落がいくつか流れていたのだと思う。ほかにも何かしらのきっかけがあったような気もするが、最終的には知名度を考慮して「ローマの休日」を題材にしようと思いついた。「休日」が「球児」と「つ」に分解された。「つ」は映画のタイトルだから「2」にするか。字余りになるが、駄洒落であることを主張するためにこの程度の字余り・字足らずはむしろ歓迎すべきだ。
テクニカルな駄洒落を追い求めるなら、元ねたの単語を分解してしまった方が良い。たとえば「蝋」「魔の木」「雄二」「2」。しかし今回はこれをくっつけてもうまいこと組み立てられそうにもなかったので、「ローマの球児2」で駄洒落としての完成度を追求する。これだけだとなんだかわからないが、映画「ローマの休日」を駄洒落にしたものだということはなんとなく伝わるだろう。
映画っぽいあおり文をつけてみることにした。自分が今までに見聞きした文章で、いかにも映画の宣伝文っぽく、それでいて、絶対にそれはないという組み合わせを心がけた結果がこれだ。

全米が泣いたあの名作から2年。ついに続編がベールを脱ぐ!
 
3年生になり、プロ入りを嘱望される主人公は、学生生活最後の大会・全国高校野球コロッセオ大会に臨む。そこに至る苦難の道のりと、彼の身に降りかかる信じられないできごととは。そして、優勝旗の行方は。
 
「ローマの球児2」comming soon!

すっげえおもしれえ。