くやしい

スパイスビーム (ニチブンコミックス)

スパイスビーム (ニチブンコミックス)

発売されたぜ。19時30分から作者主催の発売記念サインオフ会があるというのはもちろん知っていたのだが、勤務先からなかなか脱出できず、結局22時40分くらいになったこんちくしょう。23時まで営業していると思い込んでいた半蔵門の山下書店に着いたのは22時55分。しかし営業時間は22時までだった。隣のマクダネルは23時まで営業しているというのにこんちくしょう。気を取り直して渋谷の山下書店(24時間営業)に行った。2冊在庫があったので1冊買った。
飯食ったりして1時頃読了。連載時は最初の2回だけ掲載誌を買って、あとは全部立ち読みしていたのだが、一気に読むとまた素敵。書き下ろしも素敵。連載時は、最終回の内容に、続編を描きにくいのではないかと余計な心配をしてみたが、これならいけそうだ。リイドあたりで連載にならんかなあ。やっぱりこの人の話好きだなあ。
思えば、自分の興味対象としては珍しく、姉の影響を受けず自分で見つけて読むようになったと言っても過言ではない漫画家だ。まあアキオ紀行を知ったのはモーニング掲載時で、モーニングを読むきっかけになったのは姉が友達から借りてきた大阪豆ゴハンなので、影響は無きにしも非ずだが、本格的に読むようになったのは大学のとき蕎麦屋で読んだオールマンの運び屋ケンからであるからして、ねえ。
冒頭に書いたように、単行本の発売日には、作者が主催するサインオフ会が開かれることがある。オフィシャルサイトでの掲示板書き込みへの返答も丁寧で、とてもファンの面倒見が良い漫画家だ。私も過去に2度、イラストつきのサインをもらっている。そんなに丁寧に読者の相手をする暇がないほど売れてほしいような気もするし、今のままのほうがありがたいような気もする。
姉の影響なしに読むようになった漫画家といえば、田口雅之(この人はしかしバトルロワイヤルが当たって少し偉い人になってしまったような気がするがどうなんじゃろうか)の新連載「ブラック・ジョーク」がヤングチャンピオンで始まった。今回はCG漫画と見えたが、バロン・ゴング・バトル時代の絶妙の気持ち悪さが抜けてしまったようにも思える。原作つきなのも、うまくまとまりすぎている感を増幅させているのかもしれん。たしかヤングチャンピオンに何度か読み切りが載った矢島シリーズの続き読みてえなあ。