天と地と鼠と犬と

zushonos2008-01-02

靴屋に行って葉書の割引を活用した。そこで見つけた靴のロゴでミツカンを想起したのだが、天地が逆だった。
母方の祖父母の家に年始の挨拶に行った。祖父母の家の隣に住んでいる母の弟、つまり私の叔父の家には、ミニーさんという可愛らしい犬がいる。名は体を現すというが、ミニーさんは巨体を誇るゴールデンレトリバーだ。ただし、大抵の動物に好かれるような気がする私にしては珍しく、ミニーさんには恐れられているようで、私が近づくとミニーさんは小さく縮こまって震えだしてしまう。そんなミニーさんは、年末年始に命の危険を乗り越えたという話を聞いた。
事の起こりは大晦日。叔母が、人間用にあつらえられた焼き鳥の肉をミニーさんに与えようとしたところから始まる。20cmくらいの竹串にささった焼き鳥である。叔母は、自分が串を持ったまま食べさせることで、ミニーさん串から肉をはずして食べると期待したそうだが、ミニーさんは串ごとかぶりついた。串を持つ叔母の手は肉の脂で滑ってしまい、保持できない。あえなく串は肉もろともミニーさんに飲み込まれてしまった。
魚の骨ですら要注意とされるのに、さらに頑丈で長い竹串であるからして、叔母は、ミニーさんの命の危険を覚悟したという。叔父にもこの現象を伝え、不安を抱えながら年を越したそうだが、元日の朝、ミニーさんの排泄物の中に、曲がってすらいない竹串−中央付近に排泄物をまとっているものの、血液など、内臓の損傷を思わせるものは見当たらない−が含まれているのが発見され、事件は終息した。
この話を聞いたとき、犬の内臓は案外直線的なのではないかといった推測が出たが、そうでもないらしい